2014年5月9日金曜日

<お酒屋今昔物語> ~2~

もりぐち酒店編…②



潮江デパート(現・コア)は市場でしたので店舗では店売りが主体でした。配達のご注文は買物の来た時に「あれとこれを持って来て…」と言った感じで注文を頂いていました。

当時「カゴ」など便利なものは無く適当にお客様が商品を店員に渡してダンボールの箱にまとめて入れてそのまま配達していました。

伝票も全て手書きで品数が多くなると延々と書き続けていました。



価格も全て覚えていませんので都度確認をしていましたので伝票記入にやたら時間が掛かっていた記憶があります。

価格を間違える事も多々有りそれでもお客様から叱られる事もないのんびりした時代でした。

私自身小学4年から配達を手伝っていました。(バイト賃欲しさに…)1軒50円の歩合制で国鉄(現JR)と名神高速を越えたら100円と勝手に決めていました。



1軒行くごとに「正」の字を書いて行き夏休み等には結構な小遣いを稼ぎました。自転車での配達は積める量が限られていますので1軒の配達を2回に分けて運んでいました。(のんびりしていたな~)



冬には灯油を扱うのですがドラム缶から一斗缶に入れ替える作業があり1缶いれて10円としていました。(手で回すポンプで入れていました、今では考えられないですね)



当時は倉庫も開けっ放しで商品も置き放題でした。盗まれる事もなく犬を飼っているだけでOKでした。

営業は店舗だけとなっていましたが倉庫と自宅が同じで誰もが場所を知っているので閉店後や休日に自宅までお客様が商品を買いに来られる事も良くありました。「代金はその内で良いから持って帰っといて」と言って渡す事が多くありました。(今の店舗でも同じ事をやっていますが…)



潮江デパートの前の道路は一車線の一方通行でした。近い将来四車線になると決まっていましたがいつの事かは不明でした。

現在は四車線で何の違和感もないですが一車線の頃は本当に狭い道路でバスが通る時に車が停まっていると通り抜けない程でした。



全てがゆったりとしていて何もかもが手作業でした。市場での商売・買物は完全に生活の一部で中心でもありました。



今の店でもその頃からのお客様がご来店して下さっています。どこで店を構えても原点は変わらないな~と感じています。




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